裏庭に倉庫

ゆるーく、ひっそり、のんびりと

長年の悩みが解決

学生時代に読んだ短編が忘れられなくて、ここ数年ずっと探していました。忘れられないと言っておきながら、著者の名前も短編の題名も、肝心なことはすっかりと忘れていて……。

もう出会うことはないのかな……と悩んだり落胆したりしていたのですが、何かのタイミングで著者の名前をふと思い出したのが、去年の話。そしてつい先日、読書の記録をつけていたデータを発見!そのデータを遡った結果、短編のタイトルが判明しました。

私が読みたいと思っていた短編は、皆川博子さんの「骨董屋」です。話の雰囲気が大好きで、いつまでも心の中に残っていました。あの作品をもう一度読みたいなあ……と、ふとした瞬間に思い出す機会が何度もあるくらい。

著者が皆川さんであると判明してからは、近所の図書館で皆川さんの本を借りていたのですが、「骨董屋」と出会うことは出来ず。短編のタイトルが判明し、それが収録されている本を検索してみると、近所の図書館には置いていないとのこと。だから出会わなかったのか、と納得しました。それならどこでこの短編と出会ったのだろう?ということで読書データを見返し、記録をつけた日付を見てピンときました。実家の近くにある図書館で出会ったのかも!と。調べて見ると、実家の近くにある図書館に、置いてありました。

近所の図書館と実家の近くにある図書館って、所在地はそんなに距離はないというのに、所蔵している本って不思議と違うんですよね。所蔵している本のジャンルがめちゃくちゃ違う、というわけではないんですけど。この分野についての本はこっちの図書館はそんなにないけど、あっちの図書館にはいっぱいある、みたいな感じで。館内の雰囲気も違って、棚の配置やピックアップされている本を見ていると、近所の図書館が私の好みかなぁって思っています。

長年の悩みが解決したということで、今はすっきりとした気持ちでいっぱいです。「骨董屋」については、いずれ近いうちに堪能したいと思います。