裏庭に倉庫

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リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様

劇場版が公開されることを知ったのは、テレビのCMでした。「テニスの王子様」は、様々なことにチャレンジしてくれる作品だと思っています。原作者である許斐先生、バイタリティありすぎじゃないですか?いつまでもこの作品がファン達を楽しませてくれるのは、まずは先生のおかげですよね。

 

漫画やアニメがきっかけで何かを始める、というのはよくあることだと思います。私が小学生の頃、テニプリのアニメの放送が開始。テニプリを知ったのは、この時でした。アニメを見ていた私はどうしてもテニスをやりたくなり、小学校の高学年の時にテニスを習い始めたのです。この作品に出会ってなかったら、テニスに触れることなく人生を過ごしていたとことでしょう。中学校では漫画を集めてミュージカルの存在を知り、高校や大学ではこの作品がきっかけで交友関係を築くことに。他にも、色々と助けられたり為になったりすることもありました。

 

私の人生において様々な場面できっかけとなってくれた作品、「テニスの王子様」。こりゃ、絶対に映画を鑑賞しなければ。そう思って、映画館へ。青春時代、この作品と共に過ごしていたのだろうな、と思われる人達が劇場にいました。もちろん私もその一人。

 

CMでキャラ達が踊ったり歌ったりしていて、一体どんな場面でそのような展開になるんだ?と思っていたのですが、映画の冒頭から皆踊り始めました。早速踊るのか、とビックリ。ミュージカルでしたね、あれは。作中、キャラ達が踊ったり歌ったりしてくれます。声優さん、みんな上手なんだよなあ。流石、たくさんキャラソンが存在するだけはある。

 

突然のミュージカルに驚きはしますが、ストーリーはしっかりしていました。ただ、作中の演出があっと驚くようなことばかりで、ストーリーの良さが少し霞みます。タイムスリップするという私好みの展開と、リョーマと桜乃の少々甘酸っぱいような関係性。テニプリのキャラってほとんどが大人っぽいのですが、リョーマってまだ中学一年生なんだよなと桜乃との関係性を見て思いました。ポニーテール姿になった桜乃の姿を見てリョーマがはっとするようなシーンがあるのですが、ここで思い出したのがリョーマの好きなタイプです。いいシーンを作ったな、と心の底から思いました。

 

下手したら人を殺めていたかもしれない。といったような行動をリョーマが取るのですが、テニプリなので人が死ぬことは絶対にないことは分かりきっていました。むしろ、コミカルに描いていたので、テニプリらしい展開に。最終的に誰かがめちゃくちゃ悲しい思いをすることはない、という安心感。最後まで、楽しませてくれました。