裏庭に倉庫

ゆるーく、ひっそり、のんびりと

ぼぎわんが、来る

やっと本屋さんで見つけた、『ぼぎわんが、来る』(澤村伊智)。ホラーだということは分かっていたので、夜ではなく昼間に読みました。

 

まず、秀樹は相変わらずクズな感じでした。映画の方が、クズだと感じるエピソードというか場面というか、多く描かれていたような気がします。ただ原作の方が、秀樹の一言にクズ度が凝縮されていたり、他者の口から語られる秀樹が最低な振舞いをしていたり、クズ度が映画よりも高かったです。私個人の意見として。

 

その他の登場人物についてですが、映画よりも原作の方が好きでした。細かい部分で相違点があり、特に香奈に関しては何故映画ではあのような描かれ方になったのか?と思ってしまうくらいには、原作の香奈は強かったです。物理的にではなく、精神的に。

 

映画ではよく分からなかった部分も、原作を読んで「あぁ、そういうことか」と腑に落ちました。原作を読んで良かったです。もう少し時間を置いた後に、もう一度本を読み返したいと思います。一回目では気付かなかったことに気付くかもしれないなぁ、という楽しみな気持ちを抱いて。