裏庭に倉庫

ゆるーく、ひっそり、のんびりと

TENET

あまり映画館で鑑賞しないジャンルの映画でしたが、今までにないような映画という情報を得たため、心惹かれた私はせっかくだったら大きなスクリーンで楽しもう!と鑑賞することを決めました。

この映画を鑑賞した後に真っ先に抱いた感想は、「!」と「?」。映画を前半と後半で分けた時、後半部分で次から次へと展開が繰り広げられていって、今年一ワクワクしたといっても過言ではないかもしれません。ただ、よく分からないと思うことがたくさんありすぎて、その結果、鑑賞後に「!」と「?」という言葉ではなく感嘆符が頭の中で飛び交いました。

映画の前半部分で、拷問など痛い!と思うシーンがあり、このまま鑑賞し続けて大丈夫かな……と不安になりましたが大丈夫でした。人間が痛め付けられるシーンが苦手なため(度合いにもよりますが)、少し目を閉じていた部分がいくつかあります。あと、物語の流れとは関係ないところなのですが、楽器が踏みつけられて破壊されるシーンが冒頭であり、吹奏楽管弦楽に携わったことのある身としては、楽器が乱暴に扱われるところを見ると心が痛みました。壊された楽器の中には、とんでもない額の楽器があったはず。その後、今の何?とところどころ気になる動きなどがありましたが、話の展開についていくために深くは考えていられないと、とりあえずスクリーンに映る映像をしっかりと目に焼き付けていました。

そして、後半部分にて、前半部分で気になったところの謎が解けるわけです。物語が進むにつれて、もしかしてあの時のあれは……とか、今後こうなるのでは……と頭の中がパンク寸前。え……そんな……と思いもよらぬところで衝撃を受けることも。様々なところで言われている通り、この映画はもう一度鑑賞したくなります。映画終了まであと少し、というところでの主人公の表情は、今までにこの映画についてきた観客として、胸がキュッと締め付けらました。この時、男同士の友情というものを感じます。

私一人ではこの作品について細かい部分を整理しきれなかったため、ネットで色々と考察を見ました。考察をされている方、本当にすごい。最初、こいつ信用していいのか?と思っていたニール。最後には、彼の格好良さや生きざまに虜になります。

この作品に出演されている人達の中で、何人か見覚えがあるけれど思い出せない方達がいました。調べてみると、以前鑑賞した作品に出演していることが分かり、きちんと脳の奥底では覚えているものなんだなと自分の脳に驚いています。セイターを演じていた俳優さん、見覚えがあると思っていたらエルキュール・ポワロを演じていました。彼が出演する作品──「ナイル殺人事件」が、公開されるようなので楽しみです。