裏庭に倉庫

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ABC殺人事件

ABC殺人事件」は、「名探偵コナン」で知りました。知ったのは、おそらく10年以上前。「ABC殺人事件」を基にした事件が発生し、当時そのエピソードを漫画で読んだ私は、「ABC殺人事件」がどういう物語なのかすごく気になったのです。早速、書店で購入しました。私にとって、初のアガサ・クリスティーの作品です。

 

今でも、「ABC殺人事件」は繰り返し読んでいます。やはり、初めて読んだクリスティー作品ということもあり、思い入れがあります。コナンの漫画を読んでいなければ、恐らくクリスティーの作品に出会うのはもっと遅かったかもしれません。いや、もしかしたら出会っていなかったかもしれないです。本を読むきっかけというのは、本当に不思議なものだと思います。

 

初めて読んだ時は、誰が犯人なのか皆目見当がつきませんでした。Aが頭文字の町でイニシャルがA.Aの人物が殺害され、そしてBが頭文字の町で……と順に発生する殺人事件。コナンのエピソードを読んでいたので、何となく事件については分かっていたのですが、Dが頭文字の町での事件で殺されたのはD.Dの人物ではなかったとき、思わず「何故!?」と思ってしまいました。

 

話の終盤に近付いていくにつれて、事件が紐解かれていく様子が好きです。クリスティーの作品は、終盤まで犯人が誰なのか分かりません。そのため、例え夜更かしをしようとも。ついつい一気にクリスティー作品は読んでしまいます。